人工透析とは
腎臓の働きを人工的に補うことを人工透析と言います。腎臓には血液中の老廃物をろ過して尿を作る働きがありますが、この機能が何らかの理由で10%以下まで低下すると、老廃物を体外に出すことが難しくなり、体内にたまった老廃物が原因でさまざまな障害が起こります。これを未然に防ぐため、人工的に血液をろ過させるのが人工透析です。
日本の患者の9割が行う血液透析
人工透析には医療機関に通って行う「血液透析」と自宅で行う「腹膜透析」の2種類があり、日本の患者の9割以上が血液透析を行っています。血液透析とは、血液を体外に流して「ダイアライザー」と呼ばれる機械でろ過し、浄化した血液を体内に戻す方法です。
尿のチェック
血尿、白く濁った尿、泡が立っている尿が出た場合は注意してください。健康な尿は黄色や黄褐色です。
むくみのチェック
腎臓病になると体内の水分調整がうまくできなくなり、水分がたまって顔や脚がむくみます。すねや足の甲を押した後、へこんだままなかなか戻らなかったり、目の周りが腫れぼったくなったりします。
血液透析に欠かせないシャント
血液透析を行うためにつくる血液の出入り口を「シャント」と言います。手術で動脈と静脈をつないでつくります。体内につくるシャントを「内(ない)シャント」、体外で動脈と静脈をつなぐものを「外(がい)シャント」と言います。外シャントは感染症にかかる恐れがあるため、現在はほとんど使われません。
当院が行うシャント手術
当院では内シャントを作る手術を行っています。
内シャント
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